2026年3月6日金曜日

好きな詩・教室はまちがうところだ

 


ヒアシンスが咲きだしました。


心にジーンと響く

「教室はまちがうところだ」

という大好きな詩があります。


秋田高専で

留学生たちに日本語を

教えていた時、この詩を

いつも思い出していました。


何でも話せる教室

楽しい教室をめざして

きました。


卒業のシーズンに

私の授業は

「どうだったかなぁ」と

自己反省していました…。


この詩は静岡県の

元小中学校教師

蒔田晋治さんが読んだ

詩です。



『教室はまちがうところだ』

 まきた しんじ(蒔田晋治)


教室はまちがうところだ

みんなどしどし手を上げて

まちがった意見を

言おうじゃないか

まちがった答えを

言おうじゃないか


まちがうことを

おそれちゃいけない

まちがったものを

ワラっちゃいけない

まちがった意見を

まちがった答えを

ああじゃあないか

こうじゃあないかと

みんなで出しあい

言い合うなかで

ほんとのものを

見つけていくのだ

そうして

みんなで伸びていくのだ


いつも正しく

まちがいのない

答えをしなくちゃ

ならんと思って

そういうとこだと

思っているから

まちがうことが

こわくてこわくて

手も上げないで小さくなって

黙りこくって時間がすぎる


しかたがないから

先生だけが勝手にしやべって

生徒はうわのそら

それじゃあちっとも

伸びてはいけない


神様でさえまちがう世のなか

ましてこれから人間になろうと

している僕らがまちがったって

なにがおかしい

あたりまえじゃないか


うつむきうつむき

そうっと上げた手

はじめて上げた手

先生がさした

どきりと胸が大きく鳴って

どぎっどきっと体が燃えて

立ったとたんに忘れてしまった

なんだかぼそぼそ

しゃべったけれども

なにを言ったか

ちんぷんかんぷん

私はことりと座ってしまった


体がすうっと涼しくなって

ああ言やあよかった

こう言やあよかった

あとでいいこと

浮かんでくるのに


それでいいのだ

いくどもいくども

おんなじことを

くりかえすうちに

それから

だんだんどきりがやんで

言いたいことが

言えてくるのだ


はじめからうまいこと

言えるはずないんだ

はじめから答えが

当たるはずないんだ


なんども

なんども言ってるうちに

まちがううちに

言いたいことの

半分くらいは

どうやらこうやら

言えてくるのだ

そうして

たまには答えも当たる


まちがいだらけの

僕らの教室

おそれちゃいけない

ワラッちゃいけない

安心して手を上げろ

安心してまがえや


まちがったって

ワラッたり

ばかにしたりおこったり

そんなものはおりゃあせん


まちがったって

誰かがよ

なおしてくれるし

教えてくれる

困ったときには

先生がない知恵

しぼって教えるで

そんな教室作ろうやあ


おまえへんだと

言われたって

あんたちがうと

言われたって

そう思うだからしょうがない

だれかが

かりにもワラッたら

まちがうことがなぜわるい

まちがってる

ことわかればよ

人が言おうが言うまいが

おらあ自分であらためる

わからなけりゃあ

そのかわり

誰が言おうとこずこうと

おらあ根性曲げねえだ


そんな教室作ろうやあ



蒔田先生の詩に

出会えたことに感謝です。


ありがとうございます。


0 件のコメント:

コメントを投稿