2014年5月18日日曜日

南相馬で笑いヨガを・・・

先日、上京時に
モルゲン社のHさんにお会いしました。

東日本大震災後の8月末
Hさんのふるさと
福島県南相馬市で
笑いヨガを行ないました。

 
その後、南相馬には2度行きました。

あの日から
時は流れていますが
私にできることは
笑いヨガで元気になっていただくことです。
  
最初に私を招いて下さったのが
モルゲン社のHさんと
同級生の(株)北洋舎クリーニング
代表取締役 の高橋美加子さんです。
 

 今でも高橋さんの 
「南相馬からの便り」
No1(2011.4.10 ) が忘れられません。
 
南相馬からの便り
<NO1の全文>紹介します。
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私の住む南相馬市原町区は
原発事故で30キロ圏内に入って
屋内退避がもう一ヶ月も続いています。
 
今まで精魂込めて培ってきた会社、
社員、 お客様、地域のすべてが
根底から崩壊してしまいました。

四つのテナント店は閉鎖、
本店もやっとおそるおそる
半日営業を始めたところです。

いつ避難命令がでるか?
はたまた屋内退避が解除になるのか?
毎日テレビの
ニュースに釘付けになっています。

津波で家や家族を失った人、
小さい子供を抱えて
避難所を転々としている人、
20キロ圏内に住んでいたため
数時間の間に強制的に避難バスに
乗せられ連れ出されてしまった人、
様々な出来事が
30人の従業員の身に降りかかりました。

みんなばらばらになり寄る辺ない
不安の中で毎日を過ごしています。

会社は休業届けを出して
従業員の給料を
最低限確保しましたが
矛盾だらけのこの国の法律に
腹わたが煮えくり返るほどの
強い怒りを抱えています。

あたり前に思っていた
日常生活が 本当に数時間で
国家によって崩されてしまったのです。
 
これは、自然災害ではありません。
人為的災害です。

みなさんは、
津波の災害と原発事故の災害を
同じ感覚で見ているかもしれませんが
とんでもない違いです。

私たちは、水道も、電気も、ガスも、
今では物資もガソリンも普通にあるのに
透明なバリアを張られて閉じ込められています。

この地域はいまや
日本という国から抹殺されようとしている
と感じる出来事が続いています。

新聞も、郵便も、銀行も、荷物も、
30キロ圏内というだけで
届かなくなっています。
(地元の信用金庫と
信用組合は使命感で頑張っています)

実際、20キロ圏内の人たちは
そうされてしまっています。

津波で家族を
失った20キロ圏内の人たちは
放射能汚染の恐れがあるとの理由で
遺体を捜しに行くこともできません。

こんなことが
悲しみと共にささやかれています。

「このごろ、カラスの姿が少ないよね。
みんな浜に行っているみたいだよ。
いまどき、鳥葬なんてむごすぎる」

次々と出される、復興支援と称する
金融や雇用の助成政策も
過去の例に倣った基準が
そのままで言葉だけが
「震災支援」と付け加えられて
実行されるので、
我々は、いつも 「対象外」 
または「現実にそぐわない」という
壁につきあたります。

会社にとって従業員は大切な宝です。

資金は血液です。
 
それを一番に支えてくれる
はずの国家の施策は、残念ながら
今のところ末端までは届いていません。
 
(私は民主党だけを無能だ
といっているのではありません。
50年間与党だった自民党こそ
それ以上の責任があると思っています)

これは人災です。

明日あなたの身にも
降りかかるかもしれない人災です。

どうぞ、このことに気づいてください。

原発事故は人災です。

空に、海に、放たれた放射能が、
私たちの暮らしを縛り付けています。

自分の会社の社員に、
30キロ圏内に仕事をしに行けと
命じることができますか?

機械やトラックや資材を出しますか?
 
避難命令が出るかもしれない
地域の会社に、新たな融資をしますか?

会社運営
経済原則に則れば答えは「ノー」です。
 
あたりまえのことです。

こうして、30キロ圏には
見えないバリアが張られていくのです。

人災は、人間の叡智で防げるもの。

今出来ること、
それは、外側に居る皆さんに、
この出来事を自分の身に置き換えて
私たちの声にならない不安、いらだち、
怒り、悲しみをリアルに想像して欲しいのです。

人間として声にならない不安、
いらだち、怒り、悲しみを
リアルに感じた時、
初めて人間の叡智が 働き始める、
そうであって欲しいと願っています。

どうぞ、私たちの存在を忘れないで下さい!
 
電気を使う時、思い起こしてください!

この電気は、
30キロ圏の人々の犠牲の上に
成り立っているかもしれないということを。

この絶望から
私たちが抜け出せるとしたら
それは外側にいる人たちが
この苦しみに共感して
「おかしい!何とかしなくちゃ!」
という声を 国家や社会にむけて
発信してくれること、
そして、その声が我々の場所にまで
届いてくるような大きさになることです。

どうぞ、あなたの周りの人に
「かわいそうな南相馬」ではなく
「自分の身に起こりうる理不尽な出来事」
としてこの現実を知って伝えてください。

政治批判に費やす時間を
真の復興プロジェクトを構築する
叡智の結集の時間に変えてください。

そのことこそ、私たちに 希望と
生きる力をもたらす原動力となるのです。

「知ってください!」
これが今の私にできる、精一杯のことです。

重ねられる言葉の隙間に闇見えて
逢魔 (おうま)が時ときの空燃え立ちぬ

追伸
4月20日現在 多くの市民が戻り
銀行も郵便局も一部再開し
町は活気を取り戻しているように
見えますが、 30キロ圏内には
「屋内退避」のうえに
「避難準備区域」という言葉が
付け加えられており、
乳幼児、妊婦、お年寄りなどは先に
避難しておくようにとの指示が出て
家族がばらばらに
らすという状態が続いています。

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