2021年10月29日金曜日

いろはにほへとちりぬるを

 













日本語の授業で

「いろはカルタ」って

なんですか?と

質問された時がありました。



カルタは

江戸中期に

京都で作られ

大阪・名古屋・江戸に

広がってきたと言われています。

 


いろはにほへとちりぬるを

わかよたれぞつねならむ

ういのおくやまけふこえて

あさきゆめみしゑひもせすん


「ひらがな」だけでは

意味が

なかなかつかめないです。



漢字になおすと

色は匂へど散りぬるを

我が世誰ぞ常ならむ

有為の奥山今日越えて

浅き夢見じ酔いもせず


意味は

「色は匂へど散りぬるを」は

 桜の花だって咲いても

 いずれ散ってしまいます。



「わがよ(我が世)」は

世を自分のものだと

言える成功者、

自分の生きている

世の中いう意味。



「この世の誰でも

 不変でいられるだろうか

(いや、いられない)」の意味。


「ういのおくやま

 (有為の奥山)」という

地名もでてきます。


有為は

「何らかの

 因縁で起こる物事全て」

人生での

様々な出来事を指す言葉。


いろんな事が

起こる人生を

山に例え

「人生という深い山を

 今日乗り越えていく」と

いう意味。


浅い夢は

はかない

幻のような夢のこと。


「ゑひ(酔い)」は

お酒に酔うのではなく

はかない夢を見たりして

安らかな心を持つという

現実を見た言葉です。


いろは歌の作者は

真言宗の祖

弘法大師空海

と言われています。


ほかの人と

いう説もあります。



久しぶりに

いろは歌を

ひも解きました…。



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